近年、下水道の整備が進み地中に埋まる汚水管路の累計延長は、2018年(平成30年)時点で、約48万km(うち、鹿児島市2,160Km)に及ぶほど増加しています。
2017年度末(平成29年度)で、敷設から50年を経過した管渠は約1.7万kmとなっており、10年後には約6.3万km、20年後には約15万kmと増加する見込みです。それらの老朽化が進んだ管下水管等に起因する道路陥没事案は、年間約3,000件ほど発生しており、適切な維持管理が一段と重要性を増しています。
地中に埋め込んだ下水管は、簡単に取り替えができるものではなく、長期的な視点で計画的に維持保全を行うことが求められています。
下水道管路維持管理
ジェット噴射や空気圧を利用して、下水道管の清掃作業を行います。 管内に堆積した土砂や汚泥を取り除くことにより、流下機能の回復および管内環境の保全に役立ちます。 その他にも、水路や側溝、汚水ます等、管路施設全般のメンテナンス業務に対応できます。管内には油脂分の付着や植物根の侵入による汚水や土砂類の滞留などがあります。
障害物を破砕しながら進むノズルや噴射角度の異なるノズルなど、滞留物よって様々に対応。
高圧洗浄車10t/8t/4tがあります。
- 汚水管路施設清掃業務
- 雨水や汚水を処理施設まで運ぶための下水道に、流れがスムーズに行なわれない地点(たるみ・木の根・伏せ越し等)が存在すると、下水中に含まれる固形物が沈降・堆積し、閉塞や悪臭などを引き起こす原因となります。このような状況を未然に防ぐためには、定期的な施設の清掃が重要です。施設の種類、土砂の堆積状況及び作業環境に適した方法で清掃作業を行ないます。
- 汚水管路巡視・点検業務
- 管内の破損や腐食、侵入水、木の根や土砂の混入、たるみ等を発見することにより、その後の維持管理計画に役立てます。また汚水管に付属するものにマンホールがあります。鉄製のマンホール蓋や支える躯体も同様に経年劣化や汚水から出るガスなどで腐食の進んでいる場所もあります。
- 汚水管路異物除去業務
- 長年にわたり汚水を流すことによって損傷していく下水道管を、定期的に調査し、異物は除去、損傷部は補修して維持をはかります。下水道を守る事は、人々の生活を守る事と一緒なのです。