合併処理浄化槽設置整備事業補助金 – 単独浄化槽から合併処理浄化槽に転換 -指宿市の場合

浄化槽
2021.12.22

指宿市においても、浄化槽の設置に補助があります。

合併処理浄化槽設置整備事業補助金 – 環境政策課 (ibusuki.lg.jp)

合併処理浄化槽設置整備事業補助金

と呼ばれているもので、

下水道認可区域外にある既存住宅(住宅部分の床面積が2分の1以上ある店舗付住宅も可)の、単独処理浄化槽または、汲取り便槽を処理対象人員10人槽以下の浄化槽に取り替える方が対象になっています。

もう少し簡単に言うと、

下水道が通っていない住宅で、

単独浄化槽か汲み取り槽を使っていて、

その人槽が10人以下だったら

補助の対象になりますよ、

ということです。

補助金額は下記の表の通りになっています。

出典：指宿市HP

下水道も確かに便利ですが、投資コストや維持管理コストが大きなことから将来的なコスト負担が懸念されています。

例えば、

浄化槽と下水道の線引きとして人口密度DID、40人／ha程度がその分岐点であると考えられています。

元東大教授の中西準子氏

『水の環境戦略』岩波書店(1994)では、

水の環境戦略 (岩波新書) | 中西準子 |本 | 通販 | Amazon

40 人/ha 以下であれば下水道ではなく浄化槽が経済的に有利。

北海道大学公共政策大学院公共政策学研究センター研究員の遠藤誠作氏も

下水道と浄化槽の採算ラインを40 人/ha 以下としています。

人口減少時代の下水道整備～浄化槽活用についての一考察～遠藤誠作

下水道は豊かさの象徴として、戦後経済成長期にもの凄い勢いで敷設されてきました。

当然、新旧入り乱れた形で日本全土を覆っており、その状況は老若の管が入り混じっている状況です。

作った分だけメンテナンスする必要がありますので、そのコストも税金として跳ね返ってくるわけです。

人口減少するということは、行政需要が低下することも意味しますので、その先を見据えた行政判断が今後ますます重要になってくるのではないかと思います。

浄化槽の利点
・生活排水の汚れが約10分の1になり、河川や海などがきれいになります。
・トイレが水洗化され、快適な生活が送れます。
・駐車場約1台分の面積があれば設置できます。
・約1～2週間という短期間で設置できます。
・定期的な検査により、故障を早く見つけることができます。
・設置する場合には補助制度があり、個人負担を軽減できます。

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